#099 ('11/04/22)

IWA2011 新製品紹介 前編

写真をクリックすると、拡大写真がご覧になれます。

皆さま大変お待たせしました。
既にIWA2011が終わり一ヶ月が経過し、何人ものお客様から「まだか」とのお叱りの声をたくさん、いただきました。
遅くなり、誠に申し訳御座いませんでした。
ようやくIWA2011 新製品紹介のコラムが用意できましたので、ご報告をさせて頂きます。

出発当日の日本はとても肌寒かったのですが、ドイツに到着すると日本より暖かく驚きました。
ドイツの春先は曇りや雨が多いのですが、今年は雨には降られず、後半にはようやく晴れ間ものぞくようになりました。
昨年のドイツは、小雪が降り続きとても寒かった天候を思いだすと、今年はとても過しやすかったです。

昨年、一昨年とIWA会場のニュルンベルクメッセは、Uバーンのメッセ駅からメッセ入口までの区間を、ずっと工事がおこなわれており、入口に入るまで大回りをさせられておりました。
しかし今年はようやく工事が終わり、メッセ駅から直接入場口へ行ける様になっており、また屋根が付いたので、雨や雪の心配もなくなっていました。


ニュルンベルクメッセ


駅から直接、入口まで歩けるととても近く感じます。
また春先のドイツは気候が変わりやすく、特に朝と夜は雨が多いので駅から入口まで屋根が付いていると、多少の雨なら傘を差さずに安心して歩く事が出来ます。


メッセ入口


新しくなった入口を入るとエントランスが明るく広くなっていて、毎朝ピアノの生演奏でのお出迎えのサービスまでありました。


エントランス


さて本題に入りましょう。



【ファインベルクバウ】

今年こそはエアライフルの新製品が出るかな?と期待をこめてブースを覗いたのですが、残念ながら新製品が殆んどなく、寂しかったです。


ファインベルクバウのブース


ファインベルクバウのM700シリーズは、ほぼ完成されたデザインなのでしょう。
マイナーチェンジは何度も行われてきましたがM700シリーズは、機関部の基本構造は発表された2003年当時からまったく変わっておりません。

・エアピストル P-11
ビギナー向けの新製品です。


エアピストル P-11


パーフォレートバレルではなく、アブソーバーも付いていません。
ショートバレルバージョンのみで、グリップもマッチグリップではありません。

・エアピストル P-90
とあるショップのホームページに紹介されていて、それを見たお客様から何件か問い合わせのあった商品です。
しかしファインベルクバウでは、この様な物を販売する予定は無いそうです。
いったいどこから、そんな話は出たのでしょうか?



【グリューニッヒ&エルミゲール】

新型スモールボアライフルのレーサーに、初日の朝から人だかりが出来ていました。

・レーサー
昨年もお伝えしたのですが、昨年はレーサー リニアーでした。でも今年のモデル名はレーサーです。


レーサー

レーサーリニアーは何があったのか?機関部のデザイン変更がありレーサーリニアーではなく、レーサーの名前で発表されていました。
昨年の写真と見比べて見て下さい。


昨年の写真 レーサーリニアー


バレルはアメリカの、リルジャー社のバレルを使っております。
通常のスモールボアライフルはエジェクターが付いています。
発射後、ボルト操作を行うと必ず薬莢が飛び出し、排莢されます。
しかしスイス人は、薬莢が飛び出すのを嫌うのでしょうか?
ターナーにもエジェクターが付いていませんでしたし、ブライカーもエジェクターはオプションになります。
グリュンネルのエジェクターは、機関部左側面のセレクターを押すだけで、エジェクターのオン・オフ切り替えが出来る新しい構造になっております。
きっとスイス人はエジェクターを嫌うが、その他の国の人たちはエジェクターが付いていないと困るから、苦肉の策でオン・オフ切り替えのセレクターを付けたのでしょう。
レーサーはようやく生産が落ち着いたようで、納期はそれほど掛からないそうです。

・フックバットプレート リターン
日本でも一部の選手間で根強い人気があった、旧型アンシュッツのフックバットプレートをグリュンネル社が似せたデザインで復刻させました。
復刻という意味からリターンの名前になったのでしょう。


フックバットプレート リターン


アンシュッツ純正品は、ネジや部品の点数が多かっただけでなく、細かい部品がアルミの鋳物で出来ていたため壊れやすかったのですが、グリュンネル製は構造を単純化させており、またアルミの削り出しで作製しているので、きっと頑丈に出来ていると思います。
今年のヒット商品になる事、間違いないでしょう。



【ahg アンシュッツ】

色々と細かい新製品がありましたが、省略して紹介させていただきます。

・シューティングスタンド 460
足の部分が特徴なので、足の部分だけ写真を撮ってきました。


シューティングスタンドの足


プラスチック製のフレーム本体から、アルミ製の長い足2本が本体から取り外しする事ができます。
重量が軽いのと、一本の足が短くなっているので、海外の選手向きと思います。

・カーボン クリーニングロッド & トルネードブラシ
クリーニングロッドの長は90cmで、スチール製のクリーニングロッドより、折れ曲がり難くなっております。


カーボン クリーニングロッド



トルネードブラシは真鍮製で、毛先が無いコイル状のブラシになります。
このブラシは、ブラシの毛が折れ難いのが特徴です。


トルネードブラシ


クリーニングロッドやブラシのメーカーを変えると、ブラシ類のネジの規格が合わないので、なかなか変える事が出来ません。
アメリカとイギリスのネジはインチ規格ですが、メーカーによってオスとメスが逆だったりします。
またネジの太さやピッチがメーカーによって、違う場合も多いのです。

その点ドイツのメーカーの物は、ネジ規格は統一されているようです。
また最近のドイツのメーカーの銅ブラシは、他国の銅ブラシより更に毛が細く、密度の濃い高品質な銅ブラシを販売しているところが多くなって来ています。

トルネードブラシは構造上、ブラシの毛が折れ難くなっているので、ブラシを往復させることが出来るので、クリーニングに掛かる時間を短縮できると思います。
多くの方が通常の銅ブラシでも、往復させてしまう人が多いようです。
センターファイヤーライフルの場合は、銅ブラシを往復させても、あまり毛が折れませんが、スモールボアライフルの場合、銅ブラシを往復させるとロッドガイドにブラシの毛が引っかかり、すぐに毛が折れてしまいます。
修理に入ったスモールボアライフルを見ると、薬室近辺などに折れたブラシの毛が溜まっている銃をたくさん見ます。
折れた毛が弾と一緒に薬室に送り込まれ、気が付かずにそのまま弾を発射してしまったらどうなるでしょうか?
皆さん簡単に答えを見出すことが出来ると思いますので、決して銅ブラシを使って銃身内を往復させるような事は、行わないで下さい。
そこで往復できるトルネードブラシをオススメしたいのですが、毛の先端が無いトルネードブラシですと、ライフリングの谷の部分の汚れ除去が出来るのか、疑問が残ります。
またクリーニングロッドをドイツ製の物にしないと、クリーニングロッドにブラシを取り付けられない事態になってしまいます。

みなさんは「いかに銃身内のクリーニングの手間を省きたい」と思っている方が多いと思いますが、銃身内のクリーニングは手間を省けばそれなりのクリーニングしか出来ません。
手間を省かないクリーニングを心掛けていただければ、それだけ銃身寿命が延びると思ってください。



【ハインリヒ・ブライカー】

クルトのブースのすぐ近くに奥様と二人で、小さなブースを出していました。

展示されていたチャレンジャーライフルのバレルドアクションは、新型のアルミストックに乗せられておりました。


チャレンジャーライフル


ストック前方にウェイトが付き、前後に動かすことが可能です。
ただ持った感じは重すぎます。きっと6kg以上はあったと思います。
軽いバレルドアクションが特徴だったチャレンジャーライフルで、この重量となると、とても日本人には使いこなせないと思います。
他にもチークピースやフックバットプレートのデザイン変更があり、だいぶ使いやすくなっているのでは?と思いました。
ストック表面の仕上げは鋳物のように見えますが、もちろんアルミブロックからの削り出しでサンドブラスト仕上げを施しております。
チャレンジャーライフルの機関部は、言われないと気が付かない程度の、小さなモデルチェンジがありました。
ボルト表面の黄色い表面処理はやめ、銀色の表面処理にしたそうです。
またグリュンネルと同じく、ボルトを引いた時に空薬莢を排出するエジェクターの、オンとオフの切り替えスイッチを付けました。



【カール・ワルサー】

昨年からワルサー社のホームページに掲載されていたので、既にご存知の方も多いと思いますが、エアライフルとエアピストルでフルモデルチェンジがありました。

・エアライフル LG-400
アルミストック付きのLG-400はアルテックの名称で、高いモデルからエキスパート、コンペティション、ベーシックと3種類ありました。
装備を良く見ると、一番高いエキスパートモデルが良いのでは?と思います。
ラミネートストックモデルは、アナトミックの1種類のみになります。


LG-400


写真ではアイピース部分が切れておりますが、リアサイトはデザインが一新され新型に変わりました。
コッキングレバーは、左右交換可能になっております。


リアサイトとコッキングレバー


以前のリアサイトはスチール製で重量がありましたが、新しいリアサイトはアルミ製になっており、軽量化されています。
コッキングレバーは大きくなり、操作性は良くなったと思いますが運搬の際に多少、邪魔になりそうな気がします。
ストライカーピンは、スチールとアルミの2種類の金属を組み合わせ、軽量化してロックタイムの短縮とバイブレーションの軽減に成功しました。

装填口に弾が入っていないか?容易に確認する事が出来る、インジケーターがコッキングボルトの先端に付きました。


コッキングボルトに付いたインジケーター


写真ではボールペンで押さえましたが実際に弾が装填されていると、コッキングボルトの先端のインジケーターになっている部分が前後に動き、インジケーターが赤くなり安全確認が出来るだけでなく、2発装填する事を防ぐ事も出来ます。
コッキングボルトで弾を押し込む機構の銃は、すでに弾が装填されているかどうか容易に確認できなかったので、良いアイデアだと思いました。
またこのインジケーターの動きで、常に弾を押し込む圧力を一定にして、命中精度を向上させる役割も果たすそうです。
新型アブソーバーはマグネットを内蔵しており、アブソーバーを確実に動かす事が出来るそうです。

・エアピストル LP-400
バレルケーシングがアルミ製のアルテックと、バレルにカーボンステッカーを巻いたカーボンの2種類がありました。


アルテックとカーボン


またそれぞれに標準モデルとショートモデルがあります。


アルテックとカーボンのショートモデル


外観はアルテックですと、前が重くなるというイメージが抜け切れません。
その点カーボンですと見た目と名前で、とても軽いイメージがあります。
個人的にはカーボンの標準モデルが良さそうだと思います。

銃口部のコンペンセーターはステイヤー LP-10Eで人気が出た、蓮根状の物が装備されています。


コンペンセーター


最近のワルサー社のエアピストルのグリップは、合板が使われていたり黒く塗装されていたりで、グリップ加工を施すと汚くなってしまうグリップだったのですが、また通常の木製グリップに戻ったので思う存分、グリップ加工を楽しめると思います。



【セントラ&MEC】

今年も色々と、細かい新製品が出ておりました。
新製品の使用方法が年々、難解になっていきますので、すべて網羅するのは大変だと思います。
私が個人的に、夏のセールに乗せたほうが良いのでは?と思うものを抜粋します。

・ブロック スイング
ブロッククラブの上面を、角度がつけられるようになりました。
トラックタイプの物もあります。


ブロック スイング


スイングモデルはもちろん、左右に動かせるハイサイトブロック、トラックシリーズにもあります。

・マズルエクステンションチューブ用クリーニングセット
以前は初期型のアンシュッツ 2013ショートバレルに標準装備されていた、トルネードブラシの付いたマズルエクステンションチューブ用の、クリーニングロッドです。


マズルエクステンションチューブ用クリーニングセット


なかなか取れない、マズルエクステンションチューブ内の汚れは、このトルネードブラシを使うと比較的簡単に取り除く事ができます。

・パワーバランス
日本でも人気のある、とあるメーカーの物と同じようなグッズで私も付けていますが、効くか効かないかは解りませんが、効くような気がします。


パワーバランス


ヨーロッパの選手たちは本当に着用している選手が多いと、噂を聞いております。
目立たないためかヨーロッパでは、白が一番人気だそうです。

・レベル クリスタル
半透明のフロントサイト、スコアー クリスタルの人気も徐々に出てきました。


レベル クリスタル


ガラス製インサートのハイエンドも、クリスタルシリーズに追加されているので、レベルもクリスタルシリーズに合わせると良いでしょう。
クリスタルシリーズは今のところ、白の半透明色しかないのですがそのうち、色々な色が追加されるのでは?

・MECグラスフレーム ウルトラライト スタートライン コンフォート
三姿勢を行う選手に人気の高いMECグラスフレームが簡素化され、スタートラインシリーズにラインナップされました。


MECグラスフレーム ウルトラライト スタートライン コンフォート


しかし、レンズホルダーの取り外しが容易にできませんので、三姿勢競技には向きませんが、立射しか撃たないジュニア選手やピストル選手、または伏射専門の選手には良いと思います。



【ステイヤー スポート】

今年から社名が変更になりました。
Styer Sport Waffen のWaffen が無くなり、Styer Sport になりました。
Waffenは日本語で武器という意味になります。
日本でも宅配便などで銃砲店に荷物を送ろうとしただけで、運送会社から断られてしまうケースが多くまた、銃砲店の名称を社名から外す銃砲店が増えております。
Waffenの名称を外したのも、日本のケースと同じだそうです。
ちなみに当店も、宅配便で商品を発送する際の伝票の記載は「銀座GS」になっている事に、気が付いていらっしゃるでしょうか?
オーストリアも日本と同様に、銃規制が厳しくなってきているようです。

・フィールドターゲット・エアライフル
フックバットプレートや大型のパームレストの付いた、ハイパワーエアライフルです。
日本ではこのスタイルのハイパワーエアライフルの需要がないと思いますが、まるで大昔の日本にあった、自由姿勢空気銃のようなスタイルです。


新型フィールドターゲット


この銃には、通常の物より長いロングシリンダーが装備されていますが、あまりにも長すぎますのでエア漏れを起こした際の分解修理は、当店では出来そうにありません。

また銃口部には、コンペンセーターが付いています。


コンペンセーター


口径5.5mmにも取り付け可能か問い合わせたところ、残念ながら口径4.5ミリ専用との事でした。



【クルト・チューネ】

クルト・チューネ氏は、昨年の千葉国体の時に来日する予定だったのですが、来日する事が出来ずとても残念にしていました。

・シューティングベルト
当店が販売しているシューティングベルトはグリーンのみですが、ホワイトも有ったのを皆さんご存知でしたか?
グリーンはスリングと同じ素材を使い、硬くて厚いモデルになります。
ホワイトはシューティングジャケットのショルダーベルトと同じ素材になり、柔らかく薄いモデルになっています。
そして新しく、グリーンより更に硬いブラックが出来ました。
みなさんゴメンナサイ・・・写真を撮り忘れました。

・新しいキャンバス素材
数年間ほど流行ったプラスチック素材は、現在は人気がなくなり、何処のメーカーでも生産中止をしているみたいです。
その理由は、プラスチック素材はキャンバス地に比べ復元性が少ないので、射撃姿勢をとった時に素材の張り具合を感じる事が出来ないそうです。したがって同じ姿勢をとり続ける事が難しく、同じ姿勢をとり続けるためには筋力に負担を掛けてしまうそうです。
また素材の耐久性も劣るという事になります。
各メーカーでは今、シンサティックキャンバスを開発中だそうで、クルトでもコットンとシンサティックの混合キャンバスを試作し、耐久性などを試している最中だそうです。
シンサティックキャンバスは、湿度に強いと言われております。
湿度に強いと言うより、湿度が高くなってもキャンバスが硬くならないと言った方が良いでしょう。
シンサティックキャンバスの開発が成功すれば、湿度の高い日本でも、安心してクルト社のシューティングジャケットを使うことが出来ると思います。



【アンシュッツ】

・1780 ハンティングライフル
昨年のIWAで注文した、ハンティングライフルの入荷が遅れておりますがようやく4月頃、出荷が出来るそうです。


昨年の写真1780 ハンティングライフル


出荷が遅れている理由は、ハンティングライフルの製造工場からアンシュッツに入荷した銃のすべてを、アンシュッツ社内で全品検査を行ない、発射テストまで行うからだそうです。

・プレサイズ アルミストック Newカラー オレンジ
個人的な感想ではあまり良さそうな色ではないのですが、IWA2011スペシャルバージョンとして、オレンジカラーのプレサイズ アルミストックが発表されておりました。


オレンジ


アルミストックのみ発注しようとしたところ、残念ながら銃としてでないと出荷できないとの事でしたが、何人かはスペシャルバージョンを好む人もいると思い、19シリーズのみ数丁オーダーを掛けて来ました。早い者勝ちです!
表面仕上げは梨地仕上げっぽくなっていて、指紋等の汚れが付着し難そうでした。
写真では、現物の色があまり良く出ておりませんが、もっと色の濃いオレンジカラーになります。

昨年のミュンヘンで行われた世界選手権大会に行かれた方はご存知と思いますが、IWA2011スペシャルバージョンと同じく世界選手権バージョンのプレサイズ アルミストックのブルーとカーボンは、既に販売を中止したそうです。



【ゲーマン】

IWA2008で発表になり、なかなか製品化されなかった 560 Super filter AOS Micro Sight が、ようやく販売開始になります。


マイクロサイト


この商品はIWA2008の新製品紹介でホームページに紹介したところ、何人かのお客様から「まだ入荷しないの?」と、再三にわたり督促を受けていた商品です。
メカニズムは不明ですが、このフィルターを通して標的を見ると、標的とフロントサイトがクッキリ見えるという優れものです。
写真では解り難いですが、リアサイトとアイピースの間にねじ込むだけの、とても簡単な商品なので入荷が楽しみです。
とある情報筋による話が正しいとすると、このマイクロサイトに組み込まれているフィルターは、どうもアメリカ製のようで、既に日本にも入ってきているそうです。
私も目が衰えてきたので入荷したら早速、使ってみたいと思います。



【モリーニ】

モリーニも、なかなかCM162の後継機種が出ませんね。
グリップはもちろん自社製のグリップが付いているので、良い事は間違いがありませんが、スタビライザーが付いてないし、グリップの角度調整が出来ないのでどうしても他のメーカーの銃と見比べてしまうと、見劣りしてしまいます。
そんな中でも、新製品が有りました。
エアシリンダーのマノメーターが、デジタルになっています。


デジタルマノメーター


発射弾数が管理できるのか、または故障が少ないのか?色々と想像はできますが、逆に電池交換はどうするんだろうとか、デメリットもありそうな商品です。
とにかくメーターだけでも価格が高いので、もう少し様子を見る事にしましょう。
そのうちモリーニ社用以外でも、デジタルマノメーターが出てくるかも知れません。



【マンネル】

シューティングジャケット類の販売がマンネルからahgアンシュッツ社に移った為か、今年のブースはこじんまりしていました。

・CIROグリップ
ステイヤーLP-10用グリップとして人気の高いマンネル社のCIROグリップは、残念ながらLP-10E用のグリップの製造はしないそうです。
その理由は小さいグリップに、バッテリーボックスが入るスペースを確保することが、出来なかったからだそうです。


昨年の写真 LP-10E用グリップ


昨年はブースにLP-10E用のCIROグリップが置いてあったに、本当に残念です。

・エアピストル AP One
今まであったマンネル社のエアピストルは、ステイヤー LP-10をベースに作られていましたが、今年出ていたモデルのフレームは、完全オリジナルのように思えました。


AP One


残念ながらスタビライザーは、販売コストを抑えるために装備されていません。
しかしバレルはステイヤー マンリッヒャー社の、コールドハンマードバレルを採用しています。
銃身の表面処理はマンリッヒャー社の特徴である、銃身を作る際に出来るハンマーで銃身を叩いた痕をそのまま残しています。
その叩いた痕が、光を反射して光り輝いて見えるのが、とても美しいです。


マンリッヒャー社製コールドハンマードバレル

ちなみにハンマーの叩いた痕が捻じれているのは、銃身素材を回転させながらハンマーで叩くから、捻じれているように見えるだけです。
銃身を捻じって、ライフリングツイストを作り出しているのではありません。

皆さんは既にご存知と思いますが、現在のステイヤー スポート社の銃には、アンシュッツ社製の銃身が付いております。
ステイヤーLP-10でも、古いモデルでバレルケーシングにSTYER MANNLICHER と刻印が入っていたら、マンリッヒャー社製のコールドハンマードバレルが付いております。(ただしハンマーで叩いた痕は、削り取られているのでありません)
どちらの銃身が良いの?という話になると思いますが、マンリッヒャー社ファンの私個人の意見としては、マンリッヒャー社の銃身が好きです。
また内部部品も、もしステイヤー社の部品を使用していれば、トラブルが起きたときの修理も簡単にできるはずです。

IWA2011新製品紹介 後編へつづく。





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